Mountain Rose 山記録、バラ、ヘリコプター、遠征など

「5/22中村吉右衛門の誕生日」

「中村吉右衛門」
1944年(昭和19年)5月22日
東京都千代田区出身
俳優、歌舞伎役者

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2011年、人間国宝





1989年から「鬼平犯科帳」
火付盗賊改方長官 長谷川平蔵

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写真は「兇賊」の一コマ

平蔵が立ち寄った居酒屋「加賀や」
芋酒がうまいと評判の店
亭主の九平(小林念侍)は、平蔵の身分を知らない



なじみ客で夜鷹のおもん(若村麻由美)に
酒を注ぐことに感服して、平蔵の人柄にほれ込んだ



斬り合いがあり、平蔵を鬼平と知った



九平は元盗賊
殺さず、おかさず、貧しい者から盗らず
掟を守った


一度も捕まらず足を洗ったものの
正体が知れたら捕まると恐れた



そのころ平蔵が追っていたのは
網切の甚五郎という凶悪な盗賊
打ち込みをかけようとしたが

裏をかかれて密偵が殺された




一年前



九平は小さなお堂で雨宿り中に
甚五郎と手下が話すのを密かに聞いた
「平蔵の命を取る」



ある日



九平は一年前に顔を見た甚五郎の子分を見かけた
九平は危険をおかして後をつけ
一味の隠れ家を突き止めた



そして、平蔵に絶体絶命の危機が訪れる





鬼平の魅力は
「加賀や」での、九平とおもんとの会話にある



おもんが店に入ってくると

ああ、あ、遅くまでたいへんだな
おやじ、あの女に酒を

こっちへきて
からだがあったまるまで

ゆっくりと飲んでいきな



だんな、うれしゅうござんす



なにが



人並みに扱っておくんなさるからさ



人並みに?

人じゃねえかよ
俺も、おめえも、このおやじも
はっはっは



だんなのお気持ちだ

いただきな



さあやってくれ



(しばしときがたち酔いがまわって)



ああ、いい心持ちだあ
話し相手になってくれてありがとよ



平蔵が心づけを渡す



だんな、こんな、ごちそうになったうえに



いいからとってくれい
付き合ってくれた礼だ

からだにきいつけてな



だんなも



だんな

お気に召しましたら
どうぞまたおいでんなってくだせいまし



ああ、くるとも



お気をつけなすって



おお





物語は終盤に



おのれに殺された人々の思いを知れ
平蔵は九平の進言で甚五郎一味を

待ち伏せて打ち取った



その場にて、九平は観念して
両手を平蔵に差し出した



ん、おやじ、どうしたい



残るはあっしでございます
お縄を頂戴します



なにい、お縄を



覚悟はできております



それじゃあ、おめえ
今でも盗人稼業続けているのかい



そんなものはとっくの昔にやめておりますわ



だったらいいじゃないか
お前は真人間になったんだ
どうしてお縄にしなくちゃいけねえんだ



それじゃ、あっしをおめこぼしに



俺ははなっからそのつもりよ



それにな、おめえをお縄にすると
あの芋酒が飲めなくならあな



長谷川様、ありがとうございます



おやじ、ごくろうだったな
いやあ、実にご苦労であった




ナレーター:今年もまた冷たい冬の風が吹き始めた

「加賀や」の店内
九平とおもんがいる



ゆ、め、

えっ

いまごろ、どうしていなさるかねぇ
いつかのお侍様



ああ



達者でいなさるかねぇ



ああ、達者でいなさるだろうよ



おもんさん、惚れちまったのかい
あのおさむれえに



よしとくれよ、そんな
惚れたりしたらバチがあたっちまうよ

そんなことはわかってんのさぁ

ああ

でも、ひとめ

ひとめだけ、もう一度

いつかまたお見えになることはあるかねぇ



そりゃあるだろうよ
いつかきっとおいでになるだろうよ



ゆ、め、

やっぱり夢かしら



九平が窓を開けて外を眺めた



イメージで
長谷川平蔵の、顔



一言

おやじ、ごくろう


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by ranger3yuji | 2015-05-22 23:02 | 記念日